フランス社会のついて一つ勉強になりました。この「移民社会フランスで生きる子どもたち」を読んで。外国語の習得について考えるにつれ、移民が異国の地に渡りどのようにして外国語を覚えてゆくのかということも私の関心事の一つとなりました。ヨーロッパへの大量移民の問題は毎日のようにメディアで取りざたされています。移住もしくは亡命を余儀なくされた人々にとって、定住先の言葉を習得することは生命線といえるほど重要なことです。しかし習い手の年齢によっては、外国語の習得は決して容易ではないことでしょう。

本書は、様々な事情でフランスにやってきた移民に対してフランス政府が行う支援策を密着取材したものです。フランス語習得のみに焦点が当てられたものではありませんが、自由・平等・友愛の国フランスがここまで壮大なそして壮絶な移民支援を行っていたことを初めて知りました。不法入国により滞在許可証を持たなくても未成年(18歳)である限り保護して教育を受けさせる、ということが法律で定められているとか。

語学習得の観点から手に取った本書でしたが、実例とともに移民政策について考えさせられる一冊となりました。