ハワイでTLC for Kidsという語学学校を運営しながら受験指導などを行う船津氏の著書「世界標準の子育て」。指導した数千人にもおよぶ生徒たちの多くはハーバード大学やイェール大学など超最難関大学に進学するなどの実績を上げている船津氏が、日本と海外の子育ての違いや世界標準の子育て方法を解説します。子供への接し方などの具体例が豊富な内容です。親が子供の言おうとしていることをあまり先読みして生活していると、子供の説明能力や文章力の成長の妨げになる可能性を指摘するくだりは思わず納得です。どのご家庭でも「ママあれちょうだい」とか「べつに」とかそういうあいまい表現を使ってしまうのは良くあることだと思います。こうした「空気を読んでくれる」人(=家族、主に母親)にしか通用しないあいまいな話し方に子供を慣れさせてしまうのは、良くないということですね。確かに、日本人以外の人とコミュニケーションをとる時、空気を読んでなんとなく理解してほしい、言わなくてもわかるでしょ、とか期待していると意思疎通がうまく行きませんしね。

Web:  「世界標準の子育て」船津 徹

共感して聞く、というコミュニケーション力の土台を作る「0-6歳」期。そして、個性を活かせるような習い事やアクティビティをしながら競争を体験させよう、という「7-12歳」期。スポーツなどの競争体験を通して得た自信は、まさに「根拠のある自信」であり、それは勉強から得た自信よりも強くて崩れにくい、と船津氏は言っています。また、「13-18歳」つまり中・高生になると子供は目線を世界へと目を向けて行くべき時期であると同時に、受験や就職など人生において重要な選択をして行動してゆく力を養う時期である、というわけです。どの年齢のお子さん持つ親にとっても、中・長期的な目線で我が子の成長に思いを馳せ、そしてこのやり方を取り入れてみようかなとすぐに実践でいるアイディアがたくさんの本書。勉強でつまづいてしまった子供、やる気の出ない我が子への接し方など、「子育ての壁」にぶち当たってしまった親に対してのヒントも与えてくれる一冊でした。