算数の遅れ、という問題。どう考え、どう対応したら良いか。インターナショナルスクールで教わる算数は、日本の公立小学校のカリキュラムに比べて進度が遅くて心配だ、というのは良く聞く「インター心配事あるある」だと思います。その遅さを心配して公文に通わせている、というご家庭もかなり多いように思います。

インターの算数:キンダーガーデン(5-6歳くらい)

プリスクールからキンダーガーデンくらいの年齢では、数の概念を学ぶことに焦点が当てられているカリキュラムが定番だと思います。5歳、6歳のような年齢で、計算式を与えてガシガシ解かせるインターは恐らくあまりないのではないでしょうか。

私の子ども達が通ったキンダーガーデンでも、いわゆるおはじきのようなブロック?を使って数のまとまりを作ったり、何かの物と自分の背丈を比べてみる、とか、「数を使って遊ぶ」ことが中心だったと思います。

インターに通っていない同じ年齢のお子さん達は、日本の有名私立小へのお受験準備をしている子どもは「受験対策」という領域で必要となる算数を頑張っているでしょうし、就学年齢になるまで幼稚園・保育園に通っているお子さんは「算数の授業」があるわけではないので、家庭内でどれだけ先取りして教えるか、にかかっていると思います。

インターの算数:小学校低学年

Grade1、つまり小学校1年生から「概念として理解している数字を式に書く→解く」というような算数に入って行きます。1桁台の数字の足し算・引き算、そして図形なんかも出てきます。

私が住む地域では、子供がインターナショナルスクールに通っていても、区立小で採用されている文科省の教科書を区役所で頂けるので、それと照らし合わせながら自分の子供のインターの進度を確認することができます。

それによると、Grade1と日本の小学校1年生の内容には大差はないかな、という印象でした。インターのGrade1を6月に終えて、区立の小学校へ(夏休みまでの4-5週間程度)編入したお子さんも、特に算数がついていけなかったというような話もあまり聞きませんでしたね。

ただし、未就学時に保育園や区立幼稚園でのんびりと過ごしてきたお子さん達も、小学校に上がればしっかりと定まったカリキュラムで教科書にのっとってしっかり基礎固めを始めます。この「基礎固め」がこの先の分かれ道に発展してくるので、重要な時期でもあります。

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インターの算数:小学校中学年

8歳、9歳くらいの段階になってくると、クラスの中にかなりチカラの差が歴然としてくるようです。それを見て焦り公文を始めた、という話を良く聞くのもこのあたりからではないでしょうか。日本の区立の教科書では、小学校2年の下巻で掛け算が出てきますよね。3年の上巻は「九九を復習しましょう」みたいな始まり方です。

(「新しい算数2下巻」もくじ)

このあたりから、差が出てくるのだと思います。インターでGrade3を6月に終えて、そこから区立小に編入した(夏に数週間のみ)お子さんは「もう算数がちんぷんかんぷん。全然ついていけなかった。」という経験談が周りにちらほら出始めます。普段学校(インター)で算数が苦手だとは感じていないお子さんでも、そういったことが起こるようです。お母さんの分析によると、「区立小の算数は、九九の知識を完全に習得し終えたことを大前提としていた。うちの子は掛け算・割り算の理解が曖昧なので、ついて行けなかった。」ということのようです。

確かに、Grade3のクラスで10を超える数字が明らかに苦手で足し算の繰り上がりに苦戦する生徒もちらほらいたようなので、そうなると掛け算・割り算の概念を新たに学んで九九をマスターするには厳しいものがあるのかもしれません。

逆に、インターでも計算問題はお手の物!という自信派は、公文通いで自信をつける場合や、親の目が光っていてしっかりフォローアップしているという家庭でしょうね。四則演算は本当に算数の基礎の基礎なので、まずはここをしっかり固めていないと、区立のカリキュラムとの差がますます広がるのだと思います。

インターナショナルスクールに通う中での難しさ、というのは、一つに「教科書がない」「宿題がない(もしくは、極端に少ない)」「成果物を持ち帰らない」などの「親から見えない」というところにあるのだと思います。また、我が家の心配事としては、先生によってはすぐに「子供にタブレットを渡して算数をやらせる」ことです。タブレット上でMathleticsなどの算数アプリケーションをやらせることで、子供の算数の能力が上がかどうか、というのはそのお子さん次第であり、100人の子供が100人とも成果を出せるわけではないと思います。(私は個人的に、授業中にタブレットを配ってやらせる、という手法には否定的です。小さな子供は「動く画面を凝視すること」に終始してまうのではないか、と懸念しています。)

やはり四則演算の定着、というステージまでは、親御さんがしっかりモニターしてあげる必要がありますね。インターナショナルスクールの指導は、先生個人の力量の差がかなり大きく、先生が定着しない学校の場合1年分のカリキュラムを終了しないまま年度末に突入し、先生は転職!というパターンが非常に多いです。(我が家は毎年このパターン!しかも、子供が自ら説明しない限り、カリキュラムを終えていないという事実を親は知る由はありません。)

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