昨今、国内のインターナショナルスクール間で、転校ができない現象が起きています。

ここ最近の傾向ですが、転校ができない要因として、単純に「空き枠がない」という状況があげられるでしょう。本当に、どのスクールも(老舗の人気インターナショナルスクールは特に)、各学年満員状態にある模様です。

かつて、リーマンショックや大規模な震災などによって、インターナショナルスクールを必要とする外国人駐在員家族の人口が激減した時期がありました。外国人生徒が大量に離日してしまい顧客(=生徒)を失った各スクールは、そのままでは経営が立ち行かなくなる懸念が出てきたため、日本人生徒を大量に入学させた時期がありました。元来インターナショナルスクールに通う層でなかった「両親ともに日本人であり、且つ帰国子女でない子供」です。年間数百万円の学費も厭わない、いわゆる富裕層のファミリーが子供を活発にインターナショナルスクールに送るようになる流れが一気に加速した時期でもあります。

こうした生徒は当然ながら駐在員家族の子女ではありませんから、引越しなどで転出してゆくこともなくかなり高い確率でハイスクールの最終学年まで在籍し続けるわけです。結果として人気のインターナショナルスクールにおいては、空席が非常に生まれにくい状態が続いており、スクール間での転校や新規入学が非常に困難な状況になっています。

2020年の東京オリンピックまでは、外国人駐在員家族の日本への流入が続くと見られており、逆にこうした現象は2020年を過ぎれば徐々に解消されるのではないか、という見解をもつ人も中にはいますが…

正直なところ、オリンピックが終われば日本から外国人が一気に減ってインターナショナルスクールにも一気に空きが生まれる、とは私にはとても思えません…。オリンピックの賑わいとは全く別次元で、インターナショナルスクールを必要とするファミリーの固定数(オリンピックビジネスとは無関係の業界に従事する人とその家族。大使館関連など)はあまり変わらないのではないか、と思っています。そればかりか、国際結婚の増加によるいわゆるハーフのお子さんの人口増加、また、子供をインターナショナルスクールに通わせたいと願う日本人家族が急増しているということも相まって、2020年以降も状況はさほど変わらないのではないか、と予想しています。

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