イギリスのレディング大学が行なった調査によると、「違う国に住みながらも、家庭では自国の言葉(母国語)を話し続けた子供は、IQがより高い」ということがわかったそうです。
調査はイギリスに住むトルコ人家族の子供100人に対して行われたものであり、その中で「学校で英語を、家庭では母国語であるトルコ語を話した子供たち」は「学校でも家庭でも英語を話した子供たち」よりもIQが高いことがわかったそうです。
(MedicalXpress.com「Bilingual children who speak native language at home have higher」より引用)
私は常々、母国語の維持の重要性を強く感じているので、この調査結果は非常に納得のゆくものと感じています。そしてこの調査に関わった研究者は、「新しい物事を学ぶ時に“less familiar language”(=母国語ではない言葉)を使って学んだ場合、その学びの作業は難しいものになってしまうものだ。そのように物事を学んだ子供のIQテスト結果は低いスコアにとどまった。」とも述べています。新しい知識体系を習得している幼少期は特に、安易に第三言語(居住地の国語でもない言語、両親のどちらもネイティブレベルで話せない言語)を優先させたりせず、まずは母国語を最優先、重視するべきだと思います。
(MedicalXpress.com「Bilingual children who speak native language at home have higher」より引用)