今読んでいる「世界のエリートが今一番入りたい大学ミネルバ Minerva Schools at KGI」をご紹介したいと思います。

すでに日本のメディアでも「ハーバードより入るのが難しく、MITよりも多くの応募者が殺到する新しい大学」として取り上げられていますよね。日本人の生徒さんも、すでにこの未知の学校で学んでいるようですよ。教育熱親というサイトから片山晴菜さんのインタビュービデオを紹介させて頂きます。

キャンパスの存在しない大学。世界複数の都市を転々としながら全寮制の学校。学長は元ハーバード大学の学部長を務めた人物。教師陣も著名大学出身者。授業はオンラインで。アクティブ・ラーニングを用いる。講義は行わない。などなど。え?どういうこと?と思わずにはいられませんよね。ちなみに、学費はおよそ年間150万円で、奨学金を受けるケースも多いとか。

(Facebookページ「教育熱親」より引用)

つい「未知の」大学と呼んでしまうこのミネルバ大学。開校してたった数年の大学が台頭してきてこれだけの教師陣と学生をさらっていってしまう。まさにマーケットチェンジャーですね。

歴史のある優秀且つ難関校たちはランキング業者によってその人気がさらに煽られ、学費の高騰が著しい昨今。大学での学習効果が卒業後の実社会で必要とされるスキルセットと乖離している、という疑念を抱えながらも巨額の学費を捻出する必要があります。今の小学生が大人になる頃、世の中の半分以上の仕事は今現在は存在していないような新しい仕事に就くようになるだろう、と言われています。職業そのものが変化していく、そしてそれらに必要なスキルセットそのものも変化してゆくのです。そうしたものを既存の大学の仕組みの中で、習得して行けるのか、という疑問と不安を皆感じはじめているのです。また、講義形式の一方方向の授業スタイルの限界も指摘されていますよね。ディスカッションベースでなく、ただ教授のスピーチを座って聞いているだけでは学習効果が上がらないのではないか、ということも各研究機関が疑問を投げかけています。

土台として、こうした既存のシステムに対する疑問があるわけです。もちろん創立者のベン・ネルソンさんが出身校であるペンシルベニア大学ウォートン校で自らが抱いていた不信感です。2014年9月に実際の開校を迎えるまでのストーリー、彼のパッションはこの本をお読みいただければお分かりになると思います。

究極のアクティブ・ラーニングとはどのようなものか。この大学の学びの有りようについて読んでみて、暗記型の詰め込み学習が意味をなさない時代になったのだ、ということを正面から突きつけられた気分です。知識を実戦でどう使うのかを考える力。専門領域の中でまだ解が発見されていない問題に対しどのようにアプローチするのか、を考えることが学びだなのだ、とミネルバ大学は言っています。「知識をどれだけ覚えたか」ではない、と。

日々の勉強の行き先・最終目的地である大学という学び場において、このような変革が起きている。子を持つ親として見逃せない話題です。