私には2人の子供がおりますが、日本語と英語両方の本を読む習慣がしっかり定着した上の子に比べて、下の子はなかなか定着しませんでした。もともと好みや性格が全く違う二人なので驚くことではありませんが、私は下の子にだってたっぷり読書をしてほしいと当然願っているわけですが...。

イギリスのThe Guardianが面白い記事を載せています。(日本語で読みたい方はNewsweek日本版の記者さんが書いたものを読んでも内容はほぼ同じです。)

「家で多くの(少なくとも80冊は必要)本に囲まれて過ごした中卒の人は、本を読まずにいた大卒の人と同等の能力を持っていることが大規模なリサーチによって判明した。」とのことです。

Research data from 160,000 adults in 31 countries concludes that a sizeable home library gave teen school leavers skills equivalent to university graduates who didn’t read.

Growing up in a home packed with books has a large effect on literacy in later life – but a home library needs to contain at least 80 books to be effective, according to new research.

ここでいう学力とは、読み書きスキルだけでなく基礎的な算数能力、ITスキルなども含めて意味しているそうです。一見、読み書きスキルと算数スキルは別次元のもののように思いますが、読書をすることによって得られるスキルにはその両方を含んでいるとのことで、興味深いです。

 

The GuardianGrowing up in a house full of books is major boost to literacy and numeracy, study finds」から引用)

(Newsweek日本版「子どもの時に、自宅に紙の本が何冊あったかが一生を左右する:大規模調査」(日本語記事)から引用)

そして、どうすれば下の子に読書の習慣を定着させられるか。どうすればもっと読むようになるか、もっと集中できるようになるか... 一生懸命に考えました!

実践して効果があったのは次のような取り組みでした。

まず、母親である私と上の子が、居間のソファーや床の真ん中を陣取って本を読みふける。そして読みふけっているところ、下の子に見せ続ける。下の子が話しかけてきても応じません。

上の子が読んでいる本について、そのストーリーの行方や感想、予想などを「私と上の子供が真剣にディスカッションしている姿」を見せつける。その間、下の子が話しかけてきても遊ぼうと誘ってきても基本的には無視する姿勢を示します。「今、本を読んでいるの。後からにしてちょうだい。」という断固とした姿勢です。(初めは少し演技がかってましたが、次第に、本気になってやっていました。)

これを数回やっただけで、当時就学年齢なりたてくらいだった下の子も、あっという間に読書習慣を持つようになりました。

「自分は今、日本語の本はこれを読んでいて、英語の本はこれを読んでいるんだ。こういう主人公が出てきて....。」と、一生懸命説明しようとして私の元へやってきます。

親であろうと子供であろうと、「本を読むことは普通のことであり、それについて意見交換するということもまた、日常の、そして優先されるべき時間である」というメッセージを、かなり明確に感じ取ってくれた下の子でした。私と上の子との名演技が功を奏したというわけです。

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