子供の将来(進学の話)に思いを馳せるとき、日本にいるとつい「松竹梅のランク別コースからどれを選ぶか」って感じで論じられていることが多いなあ、と常日頃から感じています。

松竹梅って言葉は、古くからの本来の意味では3つとも平等だったものらしいのですが、現代ではレストランのコースの格付け?ネーミングのように、「特上・上・普通」みたいなランク別のコースみたいなイメージがありますよね。何となく。

首都圏にいると、子供の進学先を考えるときにも、同じようなことを感じます。東大早慶、医学コースは特上のイメージ?MARCHはまあまあ上のイメージ?とかそんな感じ。そして、松竹梅のうちどれを選ぶかによって、小学生くらいの小さい時からの時間の過ごし方、塾選びなどなど、子供の人生のあり方が「コース化」されてしまっているようです。

麻布中を狙って東大に進ませたい、というコースを親が選択すれば、小学低学年からSAPIXなどに通ってまず塾の席を確保しなければなりません。中学年→高学年にかけては習い事もセーブに入って、塾一筋の数年間を送らなければなりません。

麻布・開成とまで言わなくても、それはそれでちゃんとコース化された道があります。先日ニュースで見た「私立中高一貫校新設!」の記事によると「グローバル教育が売り」と言いつつ「うまく行けば(卒業時に)MARCHを狙える層の学校になれるかも」みたいな売り文句?が並んでいて、正直ちょっとげんなりしました。中高でグローバル教育の受けた子供のEXIT(進路)先がMARCHです、って言っちゃう学校広告って一体何だろう...。と

親ってやっぱり自分の子供のためにこのゴールを、って選んだら、じゃあ逆算してそのゴールに到達するためにはこのコース(この塾を、この問題集を...っていう)をって既知の受験マニュアルのようなルートに子供を乗せて...っていうプロジェクトを管理するのが仕事になりがちですよね。

それじゃあちょっと悲しいなあ、という気持ちがします。既成のコースから選択式で選んだ進学ルート、受験ルート。つまらないし子供が思考停止になってしまうだろうなあ、と。憂いてしまいます。日本で子育てをしている一般的な日本人ファミリーにとっては、そんなことは当たり前のこと過ぎて今更何を言っているの?って思われるかもしれませんね。

でも、日本では子供が自分の知恵を絞って将来の夢を実現するために何を勉強したら良いか、って試行錯誤する時間が与えられていないってことですよね。何とかならないものでしょうか。そう思ってしまいます。なぜなら、私の心には先日読んだ本の中の「ミネルバ大学では生徒を、専門領域の中でまだ解が発見されていない問題に対しどのようにアプローチしたか、で評価する」という文言がグッサリ突き刺さっているからです。

マニュアルさえあれば、それに沿って従うことにかけては非常に優秀な日本人。

東大合格を最終目的地に設定して人生設計をするならば、まず東大合格率の高い中高一貫校合格を目指して早くから中学受験に強い塾に入れる。と。

ハーバードを最終目的地に設定する人生ならば、英語をやってホリスティック入試(学業面だけでなく、特技やリーダーシップなどを含めた全体評価)に対応できる準備を子供の時から準備するでしょう。全てを計画的に。

しかし、です。マニュアルが効かないミネルバみたいな大学に、どう挑もうか。「解の見つかってない問題にどう挑むか」この文章がなぜ胸に突き刺さったかというと、これには日本で教育を受けた日本人はとてもかなわない、と感じたからです。SATやGMATだったら努力してテスト対策すれば勝てるかもしれないけれど、こればっかりはかなわない。ぐうの音も出ない。って思いました。

アメリカでは、受験の先の最終目的地である大学教育の現場で、こういった変革が実際に起こっています。小学生の母親から見れば、マニュアルや既定コースが提示されない次元でどうやって優秀な子供を育てるか。面食らってしまいますね。

ミネルバ大学合格を目指した子育てマニュアルって、ないですよね。

でも、必要ないか。

こういう大学を目指したいと自ら言うような子供は、そもそもマニュアルや親の選んだコースやレールがなくても、自分で調べて努力して道を切り開いて行けるでしょうから。

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