ABRSM検定試験が何たるかを先日のブログに書いたわけですが、ではこの検定資格が何に役立つのか、なぜ受験するのか?(私もまだ試行錯誤しながらですが)なぜ子どもがこの試験を挑戦するに至ったか、について触れてみたいと思います。

我が家の子ども達はそれぞれ弦楽器を習っていますが、二人とも始めるのが遅かったんですよね。一人は5歳、もう一人は小学中学年くらいに始めました。音大受験の道を目指すつもりは一切なく、「一人一つの特技を持つこと、そしてそれを長く続けること」というのをモットーに、ある程度物心がついてから習い始めたというわけです。

弦楽器を選んだのも少し私の思惑がありました。弦楽器の方が、(音大に進まない選択をした楽器学習中の子どもにとって)楽器を長期的に続けるための演奏の場が広いかな、と私が勝手に思ったから!という理由です。私には2歳後半からストイックにピアノを習っていたのに、高校入学ギリギリになってからやっぱり音楽の道には進まない!というどんでん返しを展開してしまった過去があります。その経験からいうと、ピアノって「学校の合唱会で伴奏する=クラス全員(もしくは全校生徒)に対してピアノ1人の割合」「ピアノコンクールに出場」「音大のピアノ科を目指す」くらいしか演奏機会がなかったんですよ。田舎だったというものありますが。

それに比べて、弦楽器はソリストとして弾かなくても、「高校や大学にあるオーケストラで弦楽器メンバーになる」「地域のジュニアオーケストラの所属する」という選択肢もあり、規模も「オーケストラ」とはいわずとも「室内楽」という形もあります。オーケストラ一つに対してピアノが何台もある、という構成は通常ありえませんから、弦楽器の方が演奏機会を得る確率は高いかな、と思ったわけです。子どもといえども、他のメンバーと一緒に弾く一体感と高揚感を感じてみる経験は格別だと思います。もちろん、オーケストラや室内楽もピンからキリまでレベルの違いがあるのでしょうけれど、「楽器に触れる」「仲間と音楽を奏でる」という意味ではそれなりに演奏機会は探せばある気がします。

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ところで、海外(英国か米国のどちらか)の高校?か大学?かを進学先として視野に入れている我が家としては、どちらかというとホリスティック入試(*)に対応できるような準備を時間をかけて行おう、というアプローチをとっています。つまり、学習塾に入って算数の点数をあげよう、という試みをするよりも、楽器を少し頑張って見ようという考え方です。

(*)ホリスティック入試:SATなどの共通テストのスコアや学校の成績を唯一の尺度として志願者を判断するのではなく、課外活動の功績、エッセイ、推薦状など多面的に志願者をみてその全体像を元に合否判断すること。

子ども達が将来どこかの進学希望先に願書を送る時がくれば、自分という人物はこういう人間なんだ、と説明するために「自分は弦楽器をここまで頑張ってきました。」と胸を張って自己紹介してきて欲しいと思っています。そこで、楽器を学んだ成果をどのように表現するか、といったことを考えたときに、このABRSM検定試験に出会ったのです。有名なコンクールで入賞したり、有名な音大や音高に入るほどの腕前でなくても、音楽理論と技術を一定のレベルまで高めました、という客観的な評価になるのではないか、と思ったのです。

また、ABRSMを「客観的な評価、尺度」として使う他に、もっと積極的にこの資格を使う方法もあります。音楽分野の奨学金を狙いにいく、という方法です。英国の著名なパブリックスクールのウェブサイトには、Music Scholorshipsの応募資格として、以下のような説明がなされています。このEton Collegeは言わずもがな、英国のパブリックスクールの中で超難関校(男子校)であり最高峰のボーディングスクールでしょう。

(「Eton College」ウェブサイト)

こちらの学校のAdmissions(入学情報)の中にある、Music Scholorshipsページによると...

(同校「Scholarships」から引用)

その「応募資格」に挙げられているのは... 第一楽器(...ということは、複数の楽器を然るべきレベルで弾けるお子さんが一般的ということでしょうか...)で「グレード6〜8」というのが前提のようです。グレードが高いことより、取得したグレードで高スコアであることの方が印象が良いようです。

MUSIC AWARDS:  The standard generally expected of candidates will be Grade VI to VIII on their principal instrument. Although high marks in Associated Board examinations are often good indications of musicianship, we shall also be looking for a thorough grounding in technique and for musical potential.  If Associated Board examinations have been taken we shall look more for high marks than high grades.

(同校「Music At Eton」から引用)

もちろんこの資格を持っているからと言って直ちに奨学金を受けられるのではなくて、あくまで、選考の土台に乗るベースです。さすが有名校... (ため息...)

先日我が子が東京会場で実技試験を受けた際にも、ピアノとバイオリンの二楽器で受験しているお子さんを見かけました。実際に。

上を見ればキリがないのですが、まずは小さい時に土台を作ってあげて、あとは自分で目標を決めて進んでいって欲しいなあ、と思います。特に理論の試験は誰しもが苦戦する科目だと思います。コツコツと積み重ねて行くしかないですね。

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