算数の悩み。以前にも書きました。このインターあるある問題。インターナショナルスクールに通う子ども達の算数の授業が崩壊気味だ...。という現実に直面しています。これには、担任の先生がうまく授業を回せていない、という問題の他に、「コモンコア」カリキュラムの問題も併さって起きている現象だと思っています。

インターには様々なMathレベルの生徒達が混在

国内のインターナショナルスクールで、アカデミックなスクリーニング(学力で足切り)で合否を判断している学校はあまりないと思います。志願者に算数のテストを課して、91点以上の子どもは入学OK、90点以下の子どもは不合格、といった学力ベースの選考をしているAdmissions(入学選考)は、ほぼないのではないでしょうか。もちろん、子どもの集団面接(スクリーニング)などでネガティブチェックはしているとは思いますが、国内のインターの入学可否は、アカデミックレベルではなくて、その子どもの属性(国籍や、世帯で使用する言語、親の職業=海外から駐在?もしくは、海外へ駐在しに行く可能性など)によって判断がなされるパターンがほとんどです。(子どもの年齢が小さければ小さいほど、その傾向は強いと思います。)

したがって、クラスの中には本当に様々なレベルの生徒が混在しています。学年が低ければ、レベル別に分けて授業を行うような試みもあまり無いように思います。英語が不自由なので算数の文章題の文章が良く分からない生徒、小学高学年になっても繰り上がり・繰り下がりを習得していない生徒、掛け算・割り算を習得していないから次に新たに出てきた概念を習得するキャパシティが無い生徒。挙げたらキリがないほど、色々なお子さんがいます。たいていの学校が、20人くらいの生徒に対して先生1人の割合だとして、このレベルの差はたとえプロでも大人1人の手に負えるものでは無い、というのが実態です。

ありがちなのが、授業の最初に簡単な問題を3問くらい出して、「解けた人はタブレットで算数アプリ(Mathleticsなど)をやっておいてね。」という指示。「解けなかった人は、解けた人から教わってね。」という指示。先生はパソコンに向かって仕事...。というようなことが容易に起きています。去年の先生は「解けた人は読書していてね。」だったので、少しはマシか...。

このように、「教える」という仕事から完全に逃げてしまっている教師も中にはいます。こちらは授業料払っているのですが...と文句の一つも言いたくなります。悲しくもなります。でも、これが現実です。

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Common Core(コモンコア)カリキュラム

もう一つの心配(?)要素は、アメリカのコモンコア・カリキュラムです。国内のインターナショナルスクールは、IB(国際バカロレア)カリキュラムを導入していない場合、たいていのはこのコモンコアに乗っ取ったやり方で算数を教えていると思います。

コモンコアとは、アメリカの標準カリキュラムです。かつて「州が自前のカリキュラムで指導していたために学力のばらつきが生まれてしまった。」「他の国々と比べてアメリカの学力が低迷していたため既存のシステムに危機感が生まれてきた。」ことなどを背景に、2009年から全米標準カリキュラムであるCommon Core State Standards導入の準備が始まりました。2013年くらいから各州が導入を開始したようです。日本でいうところの、文部科学省による学習指導要綱を改訂、みたいなものでしょうか。

Common Core State Standards Initiativeページから引用)

このコモンコアの算数。現地でも相当評判が悪いようですが、実際に自分の子どもがこのカリキュラムで算数を学ぶ立場になってみて...。

「こねくり回し過ぎ。」

という一言。こんなに簡単な算数をここまでこねくり回したら、わかるものもわかりません。問題の解き方を口語的な文章に書かせて説明させることに重点を置いているため、結局のところ四則演算、計算力がつかずに終わり、後々苦労するような気配しかしません...。

10という数字を「1と9に分け」「2と8に分け」「3と7に分け」「4と6に分け」以下続く... といった具合に、もう理解しちゃった人には何の意味があるのかわからないくらい同じ展開が続きます。

ある時学校の親子面談で、「オタクのお子さんは、パッと見てパッと答えを出して書いてしまう。いけませんよ。公文ばかりやっているからこうなるんです。」と言われたことがあります。我が家は公文をやっていませんが...と言う間も無く、「公文は目の敵」モードの先生。中学や高校の数学で、解に到るまでの証明が必要なものならわかるんです。でもね。先生。「5+5」みたいな問題。子どもは、反射的に「10」って出ちゃっただけなんです。他意はありません!って、弁明をしたのを覚えています...。

私は公文肯定派でも否定派でも何でもないのですが、先生!そこまで公文を否定しなくても!あなたの授業があまりにも心配なので、藁にもすがる思いで子どもに公文をやらせる親が多いと言うのが現実なんですよ!

インター生 算数フォローアップのための定番中の定番

  

結局のところ、コモンコアの算数は概念を学びその理解を文章で示す、と言うサイクルなので、計算問題の数をこなして慣れさせるプロセスがないまま一年が終わっちゃった...。の繰り返し。使う素材は公文でも何でも良いので、学んだ概念をアウトプットする=計算をこなしていつでも使えるように慣れておくことは、どうしたって必要なことだと思います。でも学校ではそこまでやってくれないので、家でフォローする必要があります。とほほ。

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