国内のインターナショナルスクールに通う子供の英語力、はたまた学力の実態というのは、なかなか正確なところがわかりにくい、ということについて先日のブログにも記しました。

インターでは、教科書がなかったりマメな確認テスト等が行われていないことが多く、親にとっては我が子の立ち位置がよくわからない、という悩みがつきません。日本の教育システムに置かれている子供やどこかの段階で入試を受ける予定があれば塾の試験を通してある偏差値という尺度で立ち位置が測れるのではないでしょうか。

毎月塾で模擬試験を受けて結果に一喜一憂するお受験生活なんてかわいそう!と思って子供をインターに入学させた日本人の親御さんでも、やはりインターの「結局子供の学力がイマイチ把握できない」問題に悩まされている方は多いですね。

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インターナショナルスクールでは、IB(国際バカロレア)カリキュラムを導入しているか、そうでないカリキュラムかによって変わってきますが、後者の場合だいたいのスクールは外部のテスト業者から共通テスト(Standardized Test)を導入しています。

多くのスクールで導入しているのが、お馴染みのMAP Testですね。スクールによって「学年が上がった直後の→翌年の」の二回行なっていることが多いのではないでしょうか。への伸び(Growth)をみるということでMAP Growthというふうにも呼ばれています。秋と春の間にもう一回、冬回も加え一年で三回「」と行なっているスクールもあるかもしれません。

たいていの場合、「Math」「Reading」「Language Usage」の三種類のテストをそれぞれ30分くらいPC上で受けます。それぞれ算数、読解、文法のようなものです。サイエンスの科目もあるようですが、国内のインターでサイエンスのMAPテストを実施しているスクールはあまり無いように思います。

MAPテストの特徴は、「Computer Adaptive」式であることです。まず生徒の学年に応じた問題が数問出てきて、もし正解し続ければ学年相応以上の難易度の問題が出題されるようになります。逆に不正解が続くと本来の学年よりも簡単な問題が出題される、というように生徒一人一人のパフォーマンスによって次に出題される問題の難易度が変わってくることを意味しています。

Computer Adaptive Assessment :  MAP Growth tests begin with a question appropriate for the student’s grade level, then dynamically adapt throughout the test in response to student performance. This progressive refinement allows MAP Growth to challenge top performers without overwhelming students whose skills are below grade level.

NWEA 「MAP GROWTH」から引用)

テストを終えた時の感触として、子どもから「最後の方は難しくなった。学校の授業で習ってい無い内容がどんどん出てきて、最後にはわからなくなっちゃった。」というような感想が出てきたときは、「学年相応の問題を正解したので、本来の学年よりも先の学習内容が出題されたんだな。」ということが想定されます。そういった場合は「高いスコア → 受験者全体の中で高い順位に位置する(=Percentile Range)」という結果になります。「わからなくなった。」という子どものコメントを聞いて、パニックになってはいけませんよ!(笑)

親元に送られてくるMAPテストの結果というのが、これまた1枚の紙ペラがペラ!っとくるので初めて受けとったときは拍子抜けしたのを覚えています。そして、表面・裏面どっちを見たら良いのかわからない!というのが、次に抱いた感想でしたね。

このようなサンプルおよび読み方の説明が表面に。裏面に、同じフォーマットで子どものスコアなど結果が表記されています。大まかですが、「青い棒=子どものスコア」「オレンジ棒=属する学校の平均スコア」「黄色い棒=受験者全体の平均スコア」という風に理解しておけば良いと思います。そして、向かって一番右側にある白に青の水玉模様のような棒があります。これは、次回受ける時に「このくらいの伸びが期待される」ことが示されています。データを元にコンピューターがはじき出した次回予想点、といったところでしょうか。

他に見るべき項目は、「5=Reading Goals Performace」の中にある小項目ですね。これは、Readingの中でもVocabularyが強いとか弱いとかのブレイクダウンが見れます。大雑把ですけどね。あとは、右手の四角に囲まれた枠の中にある「13=Percentile Range」(向かって一番右)ですね。これは受験者全体の母集団の中で自分の子どもがどのあたりにいるか、ということが示される数値です。3つ並んでいる数字のうち真ん中の数字を見ておけば良いと思います。仮にこの数字が90であれば、自分よりも良いスコアをとった生徒は受験者全体のうち10%くらいいるんだな、と解釈します。(大雑把ですけれど)ちなみにこれは統計上の誤差も加味されている関係で最高でも99です。

これらの数値的な結果に対して、「どのようにレビューし、将来的に(学校が)何をどう対策してくれるか」という点に関してはスクールによってまちまちですし、担任の先生によっても違います。「MAPテストのスコアを上げるために緻密に計画して努力しよう!」というアプローチのスクールは少ないのではないでしょうか。多くのスクールが、「テストの点数のために勉強してるわけではありませんから。」と言うのではないでしょうか。子どもが通うスクールも「これは学校全体の学力を測るために受けているもの。あくまで統計のためです。」という建前です。担任の先生にこの結果の紙を持っていても「私も見方がよくわからないのよね〜。」で一蹴する方もいますし、あまり頼りになりません。

このテストのスコアにどう向き合うか、も家庭によって違うでしょう。MAPテストのスコアが最終学歴になるわけでもなければ、大学受験時に大学にこのスコアを送るわけでもありません。気にしていない人も多い一方で、タダでさえテストがなくて子どもの学力が把握しきれないインター。MAPテストが唯一の判断材料となる家庭も多いはずです。我が家もそうです。「だからと言って何をするわけでなくても、気になってはいる。」というのが正直なところ。(苦笑)

ただし、インター間(国内でも海外でも)で転校をする場合には、転校希望の学校からスコアの提出を求められることが多いので、やはり学年の平均かそれ以上のスコアを確保しておく必要はあるように思います。

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