アカデミック領域の成長を語る上で、早い段階での読書スキルの確立の重要性を感じます。「子どもの成長」と言った時に、体力面、ソーシャルスキル面、自立面など色々挙げられると思いますが、「アカデミック」つまり学力面の成長を促すための土台づくりの話をしたいと思います。

インターナショナルスクールに通っていると、スクールによってカリキュラムがまちまちだと思います。日本の一般的な学校のように、国語・算数・理科・社会とはいきませんよね。算数は算数でインターに通う子どもならではの心配事があることは先日話題にしました。

そして、読解力のスキルは単に国語(=インターでいうと「英語」です。)の読解問題が解けるかどうか、という次元をはるかに上回るスケールで最重要である、と日々感じます。そして、そのスキルを早い段階(小学の低学年くらいのイメージ)で身につけている子どもはその後大きくなってからの科目学習(国語だけでなく、理科や社会など)に置いて、非常に優位にいられるように思います。

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「本を読む」と言うとき、そこには2つの意味があると思います。一つは、だいたいフォニックスが終わった辺りから短い本を取り上げ、「音読ができる。フォニックスがわかっている。発音ができる。」と言う意味の「読む」です。そしてもう一つの「読む」は、本から掴み取った情報を元に「あーでもないこーでもないと話し合い、議論が交わせるレベルまで内容を理解する。」と言う意味です。

「あーでもないこーでもない」の例としては、読み終えた後に子どもに「どんな話だったか教えてもらう=要約する」というところから会話をスタートし、「結末について満足したかどうかを語ってもらう=肯定・否定の立場を表明する」などが良いと思います。「結末が納得いかなかった」と言う立場をとるのであれば、「なぜ?」と切り返して「なぜ納得がいかなかったか」を子どもに語ってもらうのです。

余裕があれば、大人側が子どもの意見と逆の立場を表明した上で「お母さんは、この本の終わり方。好きだったなあ。なぜなら〜」と議論してみても良いのです。それ以外に挿絵をみながら、「見てみて。この人、意地悪そうな顔しているね〜。」「この主人公は勇気がありそうな表情だねえ。」などと絵をネタに語り合っても良いと思います。

次の段階では、「この主人公ってなんで行動とったんだろうね。何でだと思う?」とか、「もし自分がこの本の著者だったら〜、・・・?」と言う発展形の質問に対応できるようになると、非常に強いと思います。こう言う応答ができると言うことは、作文力の向上に直結します。本を読まず、こういった議論に対応できない子どもは作文ができず大きくなっても苦戦を強いられることが予想されます。

本の内容が込み入りすぎたり難しすぎてこのようなエクササイズができなくなってしまう前に、年齢としては5−7歳くらい(概ねキンダーからGrade1くらい)にこうした本を読み込む習慣を親子でつけてしまうことが重要だと思います。このくらいの年齢でこの習慣を一切持たずに次第に大きくなってくると、10歳とかそれ以上になって、突然本を読みましょう、とかディスカッションしましょう、と言ってももう厳しいと思います。よほどの挽回劇がない限りは、もう手遅れなのではないかな、と言う気がします。

親の方も大変に根気の要る作業ですが、この習慣をつけておくと後々実る果実はとても大きいものだと確信しています。このスキルを早い段階で身につければ、大きくなって化学領域などの専門的な科目に進んだ頃に大きな武器となるでしょう。ミドルスクール(中学生)に難しい専門用語の多い読み物に触れても動じないスタミナを持つようになっていてくれれば素晴らしいです。

読書の確立 ②に続く...

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