年末は私の田舎に里帰りして過ごしています。子ども達は、公共の遊び場などで地元の同年代のお子さんたちと一緒になって遊びます。学校、習い事や楽器の練習など、東京での日常生活を忘れて羽根を伸ばす貴重な時間です。
子ども達はこうして田舎町で、児童館やら子ども連れの家族が集まるような場所にやってくると「お子さんハーフですか?」「日本語話せるんですか?」といった内容の会話を初対面の方と交わすことがあります。
こういった質問に手短に回答し終えると、次によく言われるのが「英語も話せるんですか?」「すごい。」「バイリンガルだなんてうらやましい。」といったような内容です。
そんなことを言ってもらえると子ども達も嬉しいような恥ずかしいような、てへへ、ってな感じの表情を見せます。と同時に、自分の子どもが
- 「英語ができる」と一言で言っても英語圏で生まれ育った英語ネイティヴの子どもと同程度の英語レベルを有するか、怪しいものであること
- 今現在のスナップショットとしての英語力(及び日本語力)が継続的に将来的に年相応の向上を示すかどうか確信が持てないこと
- 「英語ができる」状態を得るために日本語を犠牲にしているのかもしれない、という不安を抱えており
- 「日英のバイリンガル」の定義を、大学/就職時期に「アカデミックもしくは職場で駆使できる程度」とした場合、そうなるためには今後も気の遠くなるような長い道のりを踏み外すことなく歩み続ける必要がある
ことを私が一番良く知っているので、将来のことを思うと途方も無いような気がしてしまいます。
赤の他人がとても純真に「英語ができていいですね。」とかけて下さる言葉。または、決まり文句として、社交辞令として、etc…。
しかし、私は知っている。彼らの母親はこの世に1人。だから、私だけが知っているんです。通りがかりの人がたとえ「すごいですねー。」と社交辞令を連発してくれたとしても、本当のところはいつ何処でだってセミリンガルやダブルリミテッドに陥ってしまう怖さと危険性をはらんだ我が子の実態。これからもしっかり向き合って付き合っていかなければなりません。世界に1人しかいない母親。シビアにいきます。
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