スキーを滑っている子どもを見ていて、気づいたことがあります。それは、「子どもの目線というものは、当然ながら低いところから周囲を見ているわけで、大きく広く見渡すということが小さな子どもには極めて難しいことなのだ」ということです。

本人は一生懸命に滑っているつもりでも、難しい急斜面であればあるほど、子どもの視線は自分のスキー板程度の狭い範囲に留まってしまっているわけです。「足元ばかり見ないで顔を上げて進行方向を見なさい」と私も必死で声をかけますが、ほとんど効果はありません。

そんな子どもの姿を見て、自転車の乗り方を教えていた時にも同じことを感じたのを思い出しました。自転車も、出来ない時に限って、視線を100%足元に注いでしまっていて進行方向を全く見ることができなかったなあ、と。

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この傾向をよく理解(というか、納得と諦めの心境...)すると、子どもが楽器を弾いている時に、曲の一曲をうまく弾けない理由?がなんとなく見えたような気がしました。

なんとなく見えた、と同時に、うまく弾けないのも無理もないよな...。と清々しく諦めの気持ちすら湧き上がってきました。

一生懸命練習しているにもかかわらず、一曲を弾いてみてもバランスがチグハグで全然上手に聞こえない。十六分音符が連続した難しい場所に限って速くなってしまう。いやいや。その難しい箇所に限って速まることないじゃないか!って私がいくら思っても、本人は夢中のあまり自覚できないんです。強弱のつけ方が甘すぎて、フォルテの次にフォルテシモが出てきても同じにしか聞こえない。

などなど。ため息をつきながら子どもの練習を聞いている私の心境。パッとしないなあ、と。何とかならないものか、と。

しかし、気づきました。必死になってスキー板ばかり見ながら必死にゲレンデを滑る子どもを見ながら。なぜパッとしないのか、なぜバランスが悪くまとまらない演奏なのか、という疑問に対する答えに。

つまり、子ども本人の目線はあまりにも狭すぎ低すぎて物事の全体を見渡せていない、ということなんだ、と。全体感を持てていないんです。

楽器で一曲を上手に奏でるということは、決して曲の一部分の指先のテクニックを小手先だけ練習したら出来ることではなく、人格としてmature (=大人になる、精神的に成熟する)にならなくてはできないのだ、と。全体を見渡すことができるようにならなくては、と。

懸命にゲレンデを滑り降りる幼い子どもを見ながら、ふとそんなことを感じました。

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