国内インター各校、受験の合否がだいたい出揃って来たところで、複数のスクールから合格通知を受けとったファミリーから、「どっちのスクールにしようかしら!!迷っているの!」という相談がちらほら聞かれた二月。その二月もあと数日で終わり。一年の六分の一が過ぎようとしていることに、驚きます。ついこの間年末のスキーに出かけたのに!

嘆いてばかりではいられません。時間の流れだけはどうしたって止められないので、埋もれないようにその流れにしがみ付いて行くほかありません。笑

さて、複数のインターに合格した場合の進路の決め方について、です。

首都圏に「インター」とか「プリスクール」と名乗るスクールが無数に乱立する昨今。まずは、進路を迷っているそのスクールが、いわゆる「老舗インター」なのか「新興インター」なのか。をまず分けて考えてみて下さい。

この住み分けは、そのスクールが「インターに通う必要性を持つ(駐在員、外交官ファミリーや、海外育ちで日本語を解さない日本人子息いわゆる帰国子女など)世帯の子どもが多く通っているスクール」なのか、それとも「生徒のほとんど、もしくは全員が日本人であり、世帯全体として英語を話すバックグラウンドを持たない世帯の子息が通うスクール」なのか、を示す非常にシンプル、かつ重要なファクターです。

つまり、そのスクールの生徒の母集団は誰?ってことです。「誰?」ってことをもっと具体的に言うと、「英語話者としてのルーツを持つ世帯の子どもが、どれだけの割合通っているの?」ってことです。非常に非常に重要です。大金を払い続けて自分の子どもをインターに通わせる上で、「(自分の子どもの)周りにいる子ども達の(両親の言語的)バックグラウンド」は本当に重要なことです。

なぜなら、「自分たち両親が英語が得意でないから、自分の子どもには英語を習得してほしい」と願ってインターに進学させたとしても、そのスクールにいる他の子ども達全員も同様に「親が全く英語を話さない家庭の子ども」であったならば、あなたのお子さんが何年その母集団の中で過ごしてもネイティブレベルの英語を習得できることはないからです。ほんの数年でセミリンガルになり、日本語が怪しいから日本の学校には戻れない、日本式の中学受験で戦う学力もない。肝心の英語も、アメリカやイギリスにいるネイティブの子どもが話す英語のレベルにはとても及ばない。と言う状況に陥るのはあっという間です。

もう一点、大切な考慮点は、「そのスクールが、エスカレーターでどこまで(どの学年まで)上がれるか」と言う点。つまり、中学(ミドルスクール)や高校(ハイスクール)の有無です。

入学を迷っているそのスクールが、エレメンタリー(小学)止まり、もしくはミドル(中学)止まりであり場合、当然ながら、いつかの時点で他のインターのミドルスクールなりハイスクールに転入する必要があります。現在の状況(具体的には2018年、2019年前半)を見る限り、それは非常に難しいことです。進学先のインターがない(申し込んだが不合格のケースか、ウェイティングリストに載せられたもののいつ入れるか見当もつかない)ので、日本の中学受験へと進路変更を試みたり、国内インターに在籍していたことを「帰国子女扱い」してくれる私立学校(限られています)を狙う、などの方法をとる家族を知っていますが、昔とは大違いで「帰国子女枠の戦い」はそれはそれは過酷です。つまり、簡単でオイシイ話がゴロゴロ転がっていたりはしないということです。

2018年9月26日投稿「転校ができない、という現象」記事はこちら

お子さん、そしてお父さんお母さんの国籍が日本で、しかも「帰国子女でもなく、今後海外渡航の予定もない」場合。その場合は、ハイスクールまである学校を選んだ方が安全だと思います。途中までしかないスクールを選んでも、他のインターのハイスクールに入れてもらうには、どうしても「外国籍、もしくは、ハーフ、帰国子女」が優先されると言う事実がここにあります。優先される、と言っても現実は甘くなく、ウェイティングリストに載せてもらって空き枠ができるまで何年も待っているお子さんもたくさんいます。「外国籍、もしくは、ハーフ、帰国子女」ではない日本国籍のお子さんは、ウエイティングリストにすら載せない、と言うスクールがあるという話もちらほら聞いたことがあります。それが事実であれば、高校卒業の学年まで進めるスクールを選んでおくのが、長期的に安全な策のように思えます。

もちろん、災害や金融危機など不測の事態が起こって大量の外国籍の世帯が一気に日本を離れ、結果としてインターに大量の空席が生まれる、と言うようなことが万が一にも起きてしまった場合は、インター間の転校転入事情も一変すると思います。

そうでもない限りしばらくは、空席が生まれにくく転校転入が難しい現状が続くと予想しておいた方が良いでしょう。

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