インターナショナルスクールに通うお子さん。毎日どのくらいの量の宿題を持って帰ってきますか?恐らくその量は、ゼロ!もしくは、あったとしても、その量はとても少ないのではないでしょうか。どうですか?ミドルスクール(中学)に上がる前のお子さんの場合は、国内インターでも海外のインターであっても、どこももそんな感じではないでしょうか。

我が家も、子ども達が持ち帰る宿題は限りなくゼロに近いですよ。初めは、え?宿題(ほとんど)ないの???って疑問に思ったりしましたけれど、今ではそれに慣れましたし、肯定的に受けとめています。わざわざスクールに出向いて行って抗議するほど「宿題の少なさ」もしくは「宿題が一切出されない事」を批判的に捉えている親御さんがいることは知っています。もっと宿題を出せ!と怒っている親御さんも、私の周りにいます。色々な考え方があるってことです。

少し振り返って見ますと、昔に比べ今の方が宿題を(恐らく、米系のカリキュラムを導入しているインターナショナルスクールにおいては特に)減らす方向性、というのが最近の主流のようです。スクールによっては、全廃してしまうスクールもあると聞いています。そして、その背景には2006年に発表されたDuke UniversityのHarris Cooper教授が発表した研究結果が、何となく誤訳?されてしまって「宿題をしたって成績が上がるわけではない、と証明された。」かのように、広まってしまったからなのではないか、と私は思っています。

私も以前、この話を聞いた事があったような?気がします。うろ覚えです。何となく「アメリカの有名大学の教授の研究によって、宿題と成績の間に相関関係がないことが判明した。」というような話を耳にしたような気がします。今思えば、それが、このCooper教授のことだったのですね。ネット検索したら出てきました。

そして、「誰かから聞いて理解していた、と思っていた事が、実は違っていたんだ」と気づきました。Duke Universityの教授は、実は「適量であれば、宿題の効果はありますよ。」と言っていたんです。

DUKE STUDY: HOMEWORK HELPS STUDENTS SUCCEED IN SCHOOL, AS LONG AS THERE ISN'T TOO MUCH

Duke TodayDUKE STUDY: HOMEWORK HELPS STUDENTS SUCCEED IN SCHOOL, AS LONG AS THERE ISN'T TOO MUCH」から引用)

やっぱり物事って、聞いた話を鵜呑みにせず、ちょっと出どころを確認することって大事ですね。かつて私が聞いた話は、「宿題しても意味がないって、アメリカの研究者が言ってたよ。」みたいな感じだったのですが。当時はソース(話の出どころ)を詳しく確認しなかったので、「ふーん。そんなんだ。だから、インターでは宿題を減らすっていうのが世の流れなんだー。」くらいに思っていました。

しかし、ここで引用するDuke Universityの記事によると「宿題には効果がある、と研究結果が示した。」「宿題と成績の関係について、中高生の方が(小学生たちに比べて)もっと明確な相関関係を示した。」とあります。

Duke University researchers have reviewed more than 60 research studies on homework between 1987 and 2003 and concluded that homework does have a positive effect on student achievement.

Harris Cooper, a professor of psychology and director of Duke's Program in Education, said the research synthesis that he led showed the positive correlation was much stronger for secondary students --- those in grades 7 through 12 --- than those in elementary school.

よく一日の宿題量は、「学年掛ける10分の法則が良い」と言われているそうです。つまり、2年生であれば20分。5年生であれば50分。のような感じでしょうか。ただし、高校生になると一晩に2時間以上を費やしたとしても成績をさらに延ばす効果は期待できない、ということもこの記事には書かれています。限度を超えてやり過ぎたとしても、効果が得られるわけではないって事です。私も、学習習慣、机に向かう習慣をつけるために、1日の中で少しの時間は必要だと思います。特に、就学年齢に達したばかりのような小さな子どもには、机に向かって鉛筆を持って書く、というエクササイズは算数の計算であれ漢字の練習であれ、意味のあることだと思って実践しています。

ただし、やる内容に関して、学校からの指示や宿題は欲しくない、と思っています。10分なり、30分なり、机に向かって何を行うかについては、親の私自身が決めれば良いと思っています。これには理由があります。

数年前、子どもがスクールから算数の宿題が課されていた時期がありました。毎日20分、というようなルールだったと思います。内容は、iPadとかのタブレット上で算数学習用のアプリケーションを使い、ストーリー仕立てになっていて、計算問題を正解してポイントを稼ぐと、自分のキャラクターに好きな服を買って着せてやれる、というようなものでした。私が仰天したのは、算数の問題のレベルの内容が的外れであった事でした。すでに息子は掛け算割り算を解く段階にあったにも関わらず、その宿題の内容は「1+0=1」や「1+1=2」のような問題が10個も20個も出てくるようなものでした。彼は、目を爛々と輝かせながらポイントを稼ぎたい一心で、指定の20分以上の時間をそれに費やしたい、と言い出したのです。無理もありません。我が家ではテレビゲームなどを与えた事がなかったので、彼にとっては「やっても良いと公式に認められたiPadのゲーム」のようなものだったのです。「iPadとってよ。とってよ。だって宿題なんだからね。」と、私にいつも交渉してくるようになりました。

彼の担任の先生の所に行って、出題の範囲やレベルを「息子にとって学びのある」レベルに調整して頂けないか、とお願いしてみましたが、「このアプリケーションは、そういった設定がなかなかできないんですよ。」との返事でした。掛け算割り算ができるようになった段階なので、桁数を増やすとか、もう少し進展がある形の出題をしてもらいたい、と私は願ったのですがそうは行きませんでした。

数ヶ月後その算数の宿題は、「任意のものへ」と変わりました。私はすぐに「学びのあるコンテンツ」へ学習材料を切り替えました。「1+1=2」を解いて学びを得る段階の子どももあれば、そうではない段階に達している子どももいるわけです。親が側で見極めてあげる必要があります。ゲームのポイント稼ぎのためだけに20分の時間を費やす事が、我が子にとって必要かどうか。この問題を100個解いても自分の子どもには何の学びも得られない、というような宿題や義務をもらってきて貴重な時間を無駄にするくらいなら、宿題が一切ない、という方針は大歓迎です。

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