プログラミングを習った方が良いですか?どのスクールが良いですか? - と言う内容のお問い合わせをいくつか頂きました。個別に回答済みのお問い合わせなのですが、他に同様の質問をお抱えの方がいらっしゃるかと思い、今日はプログラミングについて書いてみたいと思います。そもそもですが、昨今のプログラミングブームは、2020年度から義務教育においてプログラミング教育が必修化されることを背景に、低学年向けの民間プログラミングスクールが巷に激増した、という経緯があります。スタバの数より増えたんじゃないか!などど揶揄されるインターナショナルスクールやプリスクールの数に負けず劣らず、プログラミングスクールもものすごい勢いで激増してます。「プログラミングが公立小で必修科する」というニュースが日本中を駆け巡ったことを受け、教育界に広まる「英語教育」「グローバル」などの「親のココロを刺激するキーワード」群に「プログラミング」が加わったというわけです。次第に、子ども向けプログラミング教育に新規参入する業者が巷に乱立。結果として、時代に取り残されてはいけまい!と、プログラミングを子どもの習い事の候補に入れる親御さんも増えているようです。

私の見解としては、こうです。

プログラミングに興味がない子どもに対して、「必修化されることになったからスクールに行ってプログラミングやってきて。」と言うのは酷です。仮に、週に一回教室に通ったところで効果は出にくいでしょう。「プログラミングに興味がない、関心がわかないのだ」と訴える子どもに対して、「流行りなんだから、やれ!」っていうわけにはいかないんです。仮に、聞き分けの良い小さなお子さんを週一回に教室に送り込むことに成功する家庭はあるかもしれませんが、長期的に見て得られるものは限定的だと思います。

突き詰めて言うと、「プログラミングを習う」ということは「何を作りたい?」「何を実現したい?」という究極のオープンクエスチョンです。本来であれば、子ども主体で「これを作りたいから、作るためのプログラミングを知りたい。習いたい。」というニーズが発信されるべきです。親がプログラミングを知っていればその場で教えれば良いですし、知らないのであればそこで初めて教室に送ることを検討すれば良いのです。

プログラミング教室に「とりあえず通ってみた」小学生が、特に何も学ばず飽きてしまって数ヶ月後にはやめてゆくというパターンは、私の子ども達の周辺にも相当数います。スクール側はたくさんの入学金やらが儲かって商売繁盛していることでしょう。

自分の子どもを実際に通わせた経験からすると、各スクールのアプローチには大きく(乱暴ですが)二つのパターンがあるようです。一つ目は「生徒本人が、何を(例えばインベーダーゲーム?など)作りたいかを決めてから、それを実現するためのプログラミングを学ぶ」ニーズベースのスタイルです。次に、「これ(完成例)を作るためには、これを押して、次にこれを押して...。」とテキストブックが整備されていて、1週目はこれを、2週目はこれを。と順に学んでゆくマニュアルベースのもの。スクールの見学や体験講座を受講に行く時は、この辺りを良く見極める必要があります。もちろん見極めるのは親の仕事です。このスタイルの違いの見極めと、自分の子どもの実際のニーズとのマッチングが、上手くいかなくてはなりません。

こんなゲームを作りたい!とイメージを持っている子ども、新しいイメージがどんどん湧く子どもは、前者のスタイルのスクールに行くべきです。マニュアルで縛られたら伸びないし窮屈に感じるタイプです。「自分が操縦する飛行体からビームが出て頭上のインベーダー達を撃ち落とす」というインベーダーゲームを作るとき、画面上にある飛行体の位置をX軸とY軸で表す方法などを学ぶと、一気に算数の世界も広がりを見せます。ビジュアル上の対象物を数値で表す必要性に触れて、数字のセンスも上がります。このようなタイプがプログラミンを嬉々として学び、モノにできるお子さんです。そのうち、放っておいても自分で学びを深めることができるようになるでしょう。

逆に、そうではない場合。「別にプログラミングを使って作りたいものなんて無い。」というお子さんだって、世の中にいると思います。そういった場合は、もちろん無理にスクールに通わせる必要はありません。

通ってみなければ、プログラミングが何なのかも分からないし、興味の度合いも計れないじゃないか!と思われる親御さんには、自宅のパソコンで無料でできるCode.orgをお勧めします。まずはこれで、本人の興味の度合いとセンスを確認してみて下さい。

(「Hour of Code」から引用)

この「Hour of Code」は、小さな子どもが好きなキャラクターを使ってプログラミングを学べる無料のサイトです。スクロールして一番下に行けば好きな言語を選ぶことができます。レベル、学年など、大体の目安で分類させていますので、本人が面白く感じるレベルを選んで遊んで見れば良いと思います。

実際にプログラミング教室で使うものといえば、MITが開発したScratchです。これも無料です。入学金や月謝などお金を払って教室に通っても、使うものはScratchなんです。HotmailやYahoo! Mailのように、世界中の誰でも無料でアカウントを作って使うことができます。(Scratchも言語選択可能です。)

(「Scratch」から引用)

ここまでお読みになってお気づきになったと思います。そうです。小学生レベルのプログラミングは、家で無料でできちゃうんです。分からないことに出会っても、ネットで調べればできちゃいます。もし教室に通うのであれば、教師の質や教え方が相当良くないと割りに合わない、というわけです。あとは、子ども本人に「プログラミングを学びたい」意思があるかどうか。それだけです。

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