サマースクール・サマーキャンプの運営母体と開催場所の関係について触れました。前回の投稿。「〇〇大学で××を学ぶサマーキャンプ(スクール)です。」と書いてある広告をきちんと読み込んで情報を正確に理解したい、というお話をしました。初めから正しく理解されている方にとっては、そんな当たり前のことを!何を今さら!と思うようなことかと思いますし、逆に、え?そうなの知らなかった!という方もほんの少しはおられたのかなと思います。

今日は、実際の事例を使ってケーススタディをしてみたいと思います。サマーキャンプ(スクール)にまつわる費用の中には、当然スクール代「学費」が入っています。それに加えて、エージェントを通して申し込んだ際に払わなくてはならない「エージェントコスト」というものがいくらなのか、というような話をしたいと思います。(当然、エージェントを通さず自分で手配されれば、このコストはゼロに出来ます。エージェントを必要とするかどうかは、あくまで個人の選択の問題。)

ちなみにその「エージェントコスト」が高いのか、安いのか。妥当なのか、という判断はご自身でなさって下さい。金銭感覚は人それぞれです。また、夏の間お子さんを海外のキャンプに送りたくても、お母さんがお勤めをされていて帯同できないご家庭も中にはおられることでしょう。「ある程度の費用をエージェントに払っても良いので、"現地空港とキャンプ開催地間"の移動の付き添いをして欲しい。親は一緒に行けません。」というご家庭もおありでしょう。キャンプを探す前提、条件、ご事情は各家庭それぞれかと思いますので、受けるサービスの対価としてそのコストが妥当なのか、と言う判断は各ご家庭でなさって下さい。ちなみに私自身のケースですが、子どもを海外のキャンプやスクールに参加させる時にエージェントを通したことは一度もありません。これまで全て自分でスクールやキャンプの運営会社と連絡をとってアレンジして来ました。やろうと思えば容易に出来ます。(ご質問がある方はご連絡ください。)ですので、エージェント費用を私個人は払ったことがありません。逆に言うと、払わなくても済む経費だ、とも言えます。ですので、今回いろいろ調べてみて色々なことが分かって社会勉強になりました。

スタディ用のケースには「申し込みを検討しているがどうだろうか。」という相談を私自身数回受けたことがあるこの事例を使います。「世界中から集まった志の高い優秀な学生が日々最先端の技術や知識を学ぶシリコンバレーという場所にある、素晴らしい名門大学スタンフォード大学にて、STEMを学びましょう。」という企画のようです。「憧れのスタンフォード大学でグローバルな新しい体験をしませんか?」というキャッチフレーズの「スタンフォード大学夏休みSTEMキャンプ」です。

このキャンプの運営母体は、スタンフォード大学の教師陣ではありません。運営母体は、「Digital Media Academy(通称DMA)」という会社です。北米ではかなり大手のテック系、子ども向けのサマーキャンプ業者です。スタンフォード大学の敷地を借りて行われるようです。

Laurus International School of Scienceスタンフォード大学 夏休みSTEMキャンプ」から引用)

プログラミングやロボティックスなどを学ぶ6-18歳向けの企画です。(泊まりは12歳以上。6-11歳の子どもは宿泊と毎日の送迎を自分で手配するか、追加のエージェント費を払ってホームステイ先を手配してもらう、のどちらかになるのでしょう。)

このエージェント(宣伝しているのは都内の新興インターナショナルスクール)が設定している価格は、ジュニアアドベンチャーと呼ばれる6-9歳向けの「マインクラフトでゲームデザイン」「プログラミング」「映画製作」「レゴでロボット製作」のコースを見てみますと、何と!一週間USD3,534です。ここには滞在費(宿泊)や校内昼食以外の食費、渡航費が含まれていませんよ。

ちなみに、このキャンプを提供するDMAが設定している本来の現地価格はUSD1,460(+施設費USD49+ランチ費USD85)です。現地の家庭がこのキャンプに払っている費用は、USD1,600そこそこだと言うことです。

Laurus International School of Scienceスタンフォード大学 夏休みSTEMキャンプ」から引用)

では、現地の方が約USD1,600しか払っていないのに、この日本のエージェントを通してこの同じキャンプに子どもを送るとなぜUSD3,534(渡航費滞在費などは別)もかかるのか。

差額の約USD2,000もの費用の正体とは

このエージェントの説明によるとこの差額約USD2,000に含まれるものは、まず「空港往復送迎代」。これは、現地まで同行出来ない親御さんから見たら、子どもの安全を確保する為の必要経費、と言えるでしょう。同時に、帰国時に現地の空港でお子さんが乗る飛行機にチェックインするのを手伝ってくれる費用も含まれているそうです。

次に。キャンプ地における「初日アテンドサポート」と「滞在先チェックインサポート」。仮に6歳の子どもだったら、必要かもしれませんね。

次。「プログラム申し込み代行」「24時間電話LINEサポート」。うーん。このあたりは、必要な家庭とそうでもない家庭に分かれそうですね。

次...。「市内見学」「シリコンバレー企業(Google、Appleなど?)見学ツアー」。...。

これらを持ってして約USD2,000。USD1=112円換算すると224,000円。これが、現地の子どもより多く払う費用です。エージェントへ、です。

これにプラスして、渡航費(飛行機チケット)、滞在宿泊費、ランチ以外の食費などを払うわけです。

ちなみに、生徒をたくさん集めてグループとして子どもを送り込めばコミッションがもらえるそうですから(キャンプ業者DMAサイトに記載されています)実際エージェントの懐に入るお金はもっと多いでしょうね。

わお!

これが高いか、どうか。妥当かどうか。の金銭感覚は人それぞれですね。自分が仮に観光地で市内ツアーに申し込んだらだいたい一日USD100くらいで済むかしら、とかの自分なりの常識を用いて自分なりの金勘定をするしかないですね。市内ツアー、企業ツアーでUSD200しかかからないよね。とか。


ご参考までに、現地のキャンプ業者DMAの情報を貼っておきます。

各コースの実際の費用は、黄色(Filling Fast)緑(Open)赤(Sold Out)の箇所をクリックすると見られます。上位の例に挙げた一週間コースは$1,460。

(DMA「Summer Camp Schedule at Stanford University」から引用)

ちなみに、実際に子どもに教える役目の「Course Instructor」の方々はこのような条件で募集された方々のようです。

(DMA「Summer Job, Learn More About Positions」から引用)

 

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