子どもの習い事の選び方についてです。子どもの大切な時間(と親のお金)を費やして行うわけですから、費やしたものに対し最大限のリターンを得られる習い事、スクール、先生を選びたいものです。習い事を決める時には「しがらみ」「厄介ごと」に繋がる可能性があるものを可能な限り避けるべきです。そうすることは、親自身のためにもなるし子どものためでもあります。私は、自分の子ども達の習い事や先生を決める時に、主に以下の二つの大原則に基づいて決断を下しています。

原則1:「単一言語の世界」

これは絶対に譲らないようにしている、我が家にとって大切な原則です。それは「単一言語」の環境であること。バイリンガル、もしくはセミリンガルの子ども達が集まる場所は避けるようにしています。楽器なりスポーツなり何かを習う時、その指導者の母語一つのみを話してもらうようにしています。つまり、東京在住の現環境において、ほとんどの習い事の指導員は日本人であり彼らの母語は日本語ですから、お稽古中は「彼らが100%日本語で指導し、自分の子どもも100%日本語を話す」べきと考えます。

実はこれは、失敗体験を元に我が家が行き着いた原則なのです。かつて子どもが通うスポーツの習い事は、インターナショナルスクールに通う子どもが割と多く、指導員は日本人でありながらも「英語も話せます」という触れ込みで開かれている教室でした。もちろん、英語を一切話さない日本語オンリーの日本のお子さんも半分くらいはいました。指導員は、学生時代にそのスポーツにおいて日本国内で記録を持ち優勝経験を豊富に持つ若者でした。多少の英語をお話になる方でしたが、彼らにとって英語は母国語ではなく細かい描写まで行うことはできず、日本語での指導内容に比べ、英語での指導は明らかに拙かったように思います。その場には英語オンリーのインター生、日本語オンリーの日本人生徒、日英両方OKな生徒、そして頑張って英語を話そうとする日本人インストラクターという四種類の人々がいて、何とかコミュニケーションを取っていました。

私はこの環境はまずい、と思ってしばらく観察していました。「少しの英語と少しの日本語をなんとか混ぜ合わせて辛うじて意思疎通をしている」という状況は、日本語オンリーの生徒と家族、そして、英語オンリーの生徒と家族、のどちらから見ても「何となくうまくいかない」ものでした。私と私の子どもはどちらの言語も解することができる故に「両者に伝わっている情報がそれぞれ微妙に違う。変だぞ?」というシチュエーションに出くわし、気まづい思いをすることも多かったと記憶しています。指導員の方のご苦労も十分にお察しできました。指導員はあくまでそのスポーツのプロであり、英語のプロではありませんから。そのもどかしさとご苦労は理解できます。しかしです。こちらもお金と時間を投資している以上、自分の子どもを「セミリンガル環境によって生じる指導の漏れや曖昧さ」に耐えさせる必要や義務はない、と思い結局退会することにしました。

こうした経験を通して、習い事は「その指導者が、指導者としての仕事を全うする為に一番話し易い言語で100%行われるべき」と思うようになりました。それ以降、全ての習い事を「指導者も他の生徒も自分の子どもも、一つの言語」という環境で選ぶようにしています。そして何より、習っているスキルそのものが上達することが一番と考えます。

原則2:「外の世界を広げる」

意外にも、お友達で連れ立って習い事に通うケースが多いようです。幼稚園や小学校低学年くらいには多いことなのでしょうか。しかし、これは「しがらみ」「厄介ごと」に繋がるニオイがして危険です。インターナショナルスクール界でよく聞く例は「インターにいると算数の遅れが心配だから、一緒に公文に通う」というような話です。学校も一緒。そして放課後も一緒に公文教室まで歩き、一緒に時間を潰し、一緒に公文をやって終わるところまで一緒。それを、週に何回か。というケースは実によくお見かけします。他にもお母さん同士が仲良しだから、という背景があったり、リーダー格のお母さんの勧めで断れなくて... ナドナド。様々なことがきっかけで、お友達同士で連れ立って同じ習い事に出入りするお子さんが結構います。

私が、危険だと感じる理由はいくつかあります。学校内でのトラブルや何かで子ども同士の仲が急激に悪くなったりした場合、その仲違いによる影響が習い事にまで引きづられることになる為です。女の子同士にありがちなのが、今までべったりと仲の良かった親友と急に仲が悪くなったりしたら、その影響が学校とその習い事、そして生活全てに派生してしまうケースです。習い事中も気持ちが落ち着かない、手元もおぼつかない。では、習い事に時間とお金を投資する意味がなくなってしまいます。

習い事は普段の学校の友達とはつるまず、親から見て良いと思ったところ(先生と既存生の雰囲気)を一本釣りで選ぶのが良いと思います。インターなり普段通う学校の人間関係を、習い事へ持ち込まない方が身のためです。学業系のものにしてもスポーツ系にしても、幼少時には気にならなくてもある程度学年が上がると「あの子はうちの良り点数が高い、低い。スポーツが強い、弱い。」など「結果ベースの優劣」が目に見えてしまいます。子ども同士の目にも見えるし、それぞれの親からも見めるようになります。もちろん、それ自体が悪いことでは決してありません。お互いに切磋琢磨する間柄になれれば素晴らしいことです。しかし、世の中にはそれでは済まない人々もたくさんいます。リーダー格のお母さんから勧められるままに子どもを同じ習い事に入れてしまったのは良いが、あれよあれよという間に自分の子どもの方が彼女の子どもよりも上手く出来るようになってしまった。そこから人間関係のバランスが崩れ始めた、などというのは良く聞く話です。距離が近すぎるからこそ起きてしまうしがらみは、避けられるなら避けるに越したことはありません。

この二原則のおかげで...

習い事は、インターナショナルスクールの世界から抜け出して完全に外の世界で探すようにしている我が家ですが、そうしていて良かったということがいくつかあります。学校で嫌なことがあっても、習い事に行けば場所も顔ぶれも違いますから気持ちがリフレッシュできるという点。そして、ある程度の良い緊張感を味わえることも良いことだと思います。区立〇〇校や名門私立の制服を来て通ってくるなど、インター以外の学校から通う同じ年齢の子どもに混じる緊張感です。お母さん同士でも、気軽におしゃべりできる人が数人できれば「日本の学校ではこの年齢だとどのようなことをしてる」などの情報が聞けますし、一週間に一時間だけお会いして立ち話ができるママさん達がいるのも良いものです。

そして何より「〇〇が上手くなるために。強くなるために。」という非常にシンプルで、ピュアな共通の動機を持って毎週同じ時間に集う。目的を共有している関係でありそれ以上でも以下でもない、というところが良いと思っています。その習い事でしかお会いしない子どもとその父兄。習っていることがそれぞれのレベルで上達すれば、それで良い。という利害が一致しているので、非常に気が楽です。

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