インターナショナルスクール生の日本語について、書きたいと思います。日本語をネイティブとしてお話になるご家庭において、日本語の取り扱いについて皆さん試行錯誤され、頭を悩ませていることと思います。各ご家庭、各親によって考え方はそれぞれ違います。また、親御さんが思い描く「お子さんの将来の進路や成人後の予想図」によっても、幼少期からの日本語の取り扱い方は全然変わってくると思います。そもそもインターナショナルスクールには、全く異なるバックグランド(国籍、親の考え方、将来の予定、子育てへの関心度、貢献度など)を持つご家庭が世界中から大集結したような場所です。それに加えて、日本語に対する考え方も本当に千差万別です。

お伝えしたい要点をはじめに述べておくと

「同じインター、同じクラスの父兄でも日本語に対する考え方やコミットメントのレベルは全然違います。価値観の違う隣人は参考にしても仕方ありません。横(周りの人)を見るのではなく、縦(我が子の現在と将来を結ぶ線)のみを見るべし。」

「インター生の日本語は親の方針と実行力が全て。就学年齢に達するまでに目標像を定め、その目標に達する為にすべき事を家庭が全責任を持って実行すること。インターが提供する日本語カリキュラムに過大な期待をしないこと。」

です。私は、今インターに通う自分の子どもの日本語について「成人時にネイティブレベルと同等。日本語をビジネスで使える事を前提として就職活動できる程度。」を目標に掲げて育てています。当然ながら日々困難にぶつかることばかりですが、試行錯誤しながら何とか目標に向かって食らいついている最中です。我が家のケースは"ある例"の一つであり、そして周りにたくさんの同じ境遇のご家族や我が家とは全然違う将来像を描いているご家庭、様々なケースを何年にも渡って見てきています。そうした経験を元に、見てきたこと、経験したことをお話したいと思います。できれば今後のためのヒントもご提供できたら...と思います。

まず、何より大切なことは「将来の目標像をしっかりと持ち、家庭全体で共有すること」です。そして、次に大事なことは「それを後からになって変えない」ことです。お子さんが言語を母国語として習得する時期(生まれてからだいたい15年くらい?ざっくり)を生きるチャンスは、一度きりです。親の心の揺れや方針転換で、子どもに余計な負担や遠回りを強いたりしないよう、決めた方針は変えないことです。子どもとて人生を何度もやり直すことはできませんから。インターの世界にいて英語を学習言語にしていたお子さんが、手付かずだった日本語を「10歳からさて本腰を入れようか。」と言っても無理な話なのです。

次に、私が経験した中からもう一つ大切なことは、「インターナショナルスクールが提供している日本語のカリキュラムに期待しないこと。頼らないこと。」です。各スクールによって日本語の取り扱い方、重点の置き方は違います。「第二外国語としての位置付け」である場合や、選択した者だけが履修できる科目であったり。また、全員必須だが週に1時間のみだったり、一方で「英語と日本語両方しっかりやりますよ。」という触れ込みのスクールもあります。色々です。

ただし、これらのどのケースをとっても、日本の教育システムで毎日校内と家庭内で日本語を使って生活している子どもと同等のレベルに成熟されることは、スクール任せでは絶対に無理です。たとえ「日本語のクラスが多く、スクールとして日本語に力をいれている」というカラーを持ったインターに通ったとしても、家庭の強力なフォローがないと無理です。

インター育ちなのに立派な日本語をお話になり高いレベルまで習得されたお子さんに共通していることは、「親御さんが一貫して全責任を持って指導した家のお子さん」であることです。「どのインターに通ったから」とかそういうことではないと思います。日本語に力を入れている、とうたっているインターに通っていても「完全に捨てきってしまった」状態で日本語の本を一冊も読めないようなお子さんはたくさんいます。一方で、日本語をほとんど教えないインターに通っていても家庭の方針がぶれなかった家のお子さんは(親御さんは相当の努力をされたのでしょう)立派に習得されています。親御さんが信念を貫き通した結果、賜物、という印象です。

そういうご家庭は、「インターが提供する日本語教育があてにならないこと」をかなり早い段階で悟り、抵抗せず、家庭内で静かに努力を何年も続けています。スクールに出向いて”自分の子どもの日本語が衰えてきたのはスクールのせいだ。”と声高らかにクレームをしたとしても、費やしたエネルギーに値する成果を得られることはない、と知っているからです。仮にある一つのクレームが1人の日本語教師に聞き入れられたとしても、その成果は決して長続きしません。教師のレベルの差も激しく、それに入れ替わりもあります。スクールの方針転換によって日本語への重点の置き方も変わることもあります。私は、インターナショナルスクールの日本語の教育は、風がどちらになびくかわからないようなものだと思っています。あてにならないし、あてにしてもいけないんです。家庭でやりましょう。逆に家庭でできない場合は、日本の学校に行きましょう。

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