今日は、インターナショナルスクール業界全体の総括、感想をまとめたいと思います。予想通りではありましたが、どの老舗インターも満員御礼状態が続いています。そして、昨日今日出来たばかりのインターが乱立。という現象。これも同じです。以前、インター間の転校が難しくなっているという内容の投稿をしたことがありましたね。昨年2018年の秋口の投稿でしたでしょうか。その投稿に書いた内容のトレンドは今、2019年の春が過ぎた時点でも続いていて、大きな流れの変化は見られていない、というのが私の感想です。今でも転校しにくい傾向は続き、さらに低学年(各スクールにおける最小の学年)への入学も厳しい状況のようです。

シブリング・国籍がキーワード

まず転校の話です。インターに在籍している生徒が、転校を希望する時。そこには、「今在籍しているインターは、ES(小学校)までしかない。もしくはMS(中学校)までしかない。その先へ進学先を探しての転校希望」というお子さん。はたまた、「在籍中のスクールに何らかの不満があり、その不満を解消する目的の転校希望」という事情をお持ちのお子さん。様々です。

基本的には、どの学年も下の学年から上がって来た生徒が席を占めていますから、転入希望先で枠を確保することが難しいのは理解できます。今のインターには、転勤族ではない日本人ご家族が過去に比べて格段に多く在籍していて高校最後まではやめませんから、ますます空き枠は生まれにくい状況です。そういった状況の中でも希望通りの転校先からオファーをもらえたお子さん達には、ある二つの傾向があります。シブリング(=兄弟)枠と国籍です。どのスクールも、兄弟姉妹のうち誰か1人がすでに在学していれば優先的に扱ってもらえることが多いです。兄弟を優先するチカラはとても強いようです。そして次に、国籍です。過去一年間に見聞きした事例を考えると、以前にも増して日本以外の国籍を持っているお子さんが圧倒的に優先されている感触があります。逆にいうと、アカデミックの結果や素行面などの要素が合否に関係していないのだろう、という気がします。

仮に満員だった学年に転出者が出て空きが生まれた場合、各スクールのAdmissionsはどういう対応をとるでしょうか。ウェイティングリストの上位にいる応募者から機械的に(上から順番に)オファーを出してゆくスクールもあれば、「この空席は国内からの転入者用。あの空席は海外から来日した駐在家庭の子息用。」とAllocate(=割り当て)先の属性を事前に取り決めているスクールもあります。個人的には、こうしたガイドラインを設けているスクールは、優良なスクールのように思います。「どのインターも義務教育を放棄した日本人の子どもばかりで超満員。海外から駐在家族が子どもを連れて日本に来ても入れるスクールすらない。」という不満は良く耳にしますから、私としては「ひとつの空き枠」の意味合いをきちんとコントロールしていて「インターの意義」の維持に勤めているスクールには好感が持てます。

男子校・女子校から共学を目指す人の流れ

もうひとつ付け加えておきますと、共学インターのウェイティングリストには、定員満員で希望の一つのスクールに全員の子どもが一度に入れなかった家族が多く存在していることにも触れておきたいと思います。海外から日本へ駐在のために越してきた家庭のうち、性別が異なるお子さん複数がいらっしゃるご家庭が、空き枠がなくて泣く泣くバラバラのスクールに入れざるを得なかったご家庭があります。(最近増えています。)お姉ちゃんや妹を女子校へ、もしくはお兄ちゃんは男子校へ、残りの子は共学校へ、と不本意ながら散らばってしまったケースです。どのスクールもなかなか空席がないので、最近こうした現象は頻繁に起きています。

東京に引っ越してきた時に、まずは空き枠がありすぐに入れるスクールに入って生活をスタートした後に、男子校や女子校に散らばったシブリングを、共学スクールのウェイティングに入れておきます。そして、空きが出次第順次移してゆき、最終的には兄弟姉妹全員が一つの共学スクールに通えるように待つ、という動きです。我々の目には見えませんが、各校のウェイテイングリストにこういうご事情のご家族は少なくないです。仮に、同じ家族の子どもが1人でも在校していれば、「シブリング枠」としての効果があるので、何人も待っているウェイティングリストの中からその在校生の兄弟が優先的に空き枠をAllocate(=割り当て)されるでしょう。何人もお子さんが違うスクールに通わなくては行けなくなったご家庭の大変さは、想像以上のものだと察します。一つの共学にまとめて通わせたい、というニーズがあって当然であろうと思います。こうした事例も最近とても多く聞きますし、インター各校、各学年のウェイティングリストが混み合っている背景にもなっています。

次回は、総括編の最後として「インター入試状況」と題して、いわゆる(最年少学年への)インター入試の話しをしたいと思います。

小学生がKhanAcademyで学んだら

いつまで続くか?!この「小学生がKhanAcademyで学んだら?」シリーズ。苦笑 ... できれば中学ぐらいのレベルをカバーできたら上出来かな、というイメージを持っていますが、READ MORE

チョート・ローズマリー・ホール

名門ボーディングスクールのChoate Rosemary Hall(チョート・ローズマリー・ホール)校で学んだ岡崎玲子さんの「レイコ@チョート校―アメリカ東部名門プレップスクールREAD MORE

プログラミング習った方が良いで

プログラミングを習った方が良いですか?どのスクールが良いですか? - と言う内容のお問い合わせをいくつか頂きました。個別に回答済みのお問い合わせなのですが、他に同様のREAD MORE