これまで二回にわたって帰国子女のお話をしてきました。昔に比べて帰国子女の絶対数が比べ物にならないほど増えている、ということと、同時に英語を話せる人の数も増えているので帰国子女に期待される英語力のレベルも昔の感覚では語ることが出来ないほど変わってきている、ということも。そして、帰国後に日本国内のインターに転入されるケースやそうでないケースも色々あります。ということをご紹介しました。海外滞在期間中のお子さんの年齢は現地の言語を習得するレベルや深さに強く関係していますし、それに、帰国時の年齢も転入先を選定する上で重要なファクターとなりますよね。今日は第三弾完結編として、海外滞在中に(日本の難関私立中高)受験準備をしている受験組のお話をしたいと思います。

帰国後(インターを経ずに)私立校受験に備えるガチ勢

各国の主要都市に住む帰国(予定の)子女のうち、難関校受験のために長年本気で準備をしている「ガチ勢」はどのように海外生活を過ごしているのでしょうか。彼らは帰国後、帰国子女枠や英語力重視の特別枠(呼び方は各校により異なる)の狭き門の切符を手に入れるために、地道な努力を弛まず続けています。血の滲むような努力を何年も、です。だから"ガチ"と呼ぶのです。駐在先の現地校やインターナショナルスクールで英語(もしくは他の現地語)を学習言語として使用、週末は日本語補習校で日本語を学び(大抵の場合、それ相応の宿題がある)、それ以外の時間は早稲田アカデミーなどの塾で帰国後の入試に備え受験勉強。こうした生活を何年もしています。それに加え、スポーツなどの課外活動をこなしています。

日本国内で受験勉強の場合、小学5,6年くらいの間はスポーツなどの課外活動は停止して塾通いと受験勉強のみに専念する生活をするのが一般的かと思います。しかし、海外(特に欧米)では考え方が違います。海外ではEC(*)の位置付けは非常に高く、受験勉強を理由に一切の課外活動をやめてしまう、という考え方はなされません。学校で勉強の成績がトップの生徒が、ナショナルレベルのテニスの大会で優勝した、なんてことも珍しいことではありません。文武両道を地で行く、それも相当なレベルでやっている子どももたくさんいます。


(*) EC = Extracurricular Activity 課外活動のこと。欧米の受験は、アカデミックの試験一発勝負ではく、これまでの学生生活の中で行ってきた課外活動とそこでAchieveしたことも評価の対象の重要な部分を占めていると言われています。具体的には、スポーツや芸術・音楽の領域での活動内容や成果、あるいはボランティア活動等のことです。


日本人でも現地で学校生活を送っていれば、当然そういった風に晒されて育つわけですから、ハイパフォーマーであればある程たくさんの活動を同時並行でこなしていくわけです。学校・受験塾・日本語補習校・課外活動(スポーツや楽器の習い事など)のぐるぐると巡り、最終的に受験期を迎える頃にはしっかり結果を出すことに(集中力を)しっかり合わせてきます。親御さんからお聞きするお話は、どれも頭が下がるものばかり。過酷、なんてものではありません。特に中華系のインフルエンスが強い国に滞在されていた方のお話を聞くと、さらに過酷です。今私がいる日本国内のインターの環境があまりに生温すぎて、自戒の意味でため息が出るほど。

こうした生活をしていて実際受験に成功されたお子さんにお会いしてみると、Mature(=しっかりしている、成熟している)だなあ、という印象を受けます。それもそのはず。海外でも自分を律する生活を何年もこなしてきて培った貫禄もありますし、受験日に合わせて都度帰国し時差や場所などの外的環境の違いを調整する能力も備わっています。(彼らをみると、お花畑のようにゆるい日本のインターの環境で育った自分の子ども達が心配になることが正直あります。)

子どもがインターに通っている生活をしていると、このような「帰国→受験して難関私立中高」ケースの帰国子女の方に実際お会いする機会はあまりありません。ですが、広い世界のどこかに、このような非常にハードワークな駐在家庭のお子さんがたくさん存在しているのだということを頭の片隅にとどめておくもの良いかもしれません。仮に、日本国内のインターに通っている子どもが"英語力重視の特別枠"や"帰国子女枠(国内インター生もこの枠で受験できる場合もたまにある)"で難関私立校を受験するとき、ライバルになるのは、彼らのような子ども達です。

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