涼しい日も増えて秋が近づいてくると、次年度入学に向けたインターナショナルスクールの申し込みシーズンの始まりです。すごくざっくりですが「各スクール秋に申し込み書類を送り、冬にスクリーニングと結果の通知」というのが一連の流れかと思います。さて最近の首都圏インターナショナルスクール事情ですが、やはり「非常に混んでいる」「幅広い学年にウェイティングリストが存在するスクールが複数ある」状態に変わりありません。一部で「東京オリンピックが終わればそれらの状況は解消される」と言う見方がありますが、オリンピックが終わってもこうした混雑全てが解消される訳ではない、というのが私の個人的な予想です。

私がそう考える理由は、まず、インターナショナルスクール各校の生徒層のうちオリンピックやワールドラグビー関係者の家族である割合というはそこまで大きくない、と思うからです。確かに一部のスクールには、それらの大イベントの関係者が仕事で来日していてそのお子さんが通っているケースがあるかもしれませんし、彼らは来年の夏以降離日するのかもしれませんが、やはり割合として大きいとは思えません。それに、それを待ち構えるかのように非常に長いウェイティングリストが存在しているスクールもあります。また、一般企業から駐在で東京に送られてくる家族が減っている訳ではありません。私の一家個人レベルで言えば、我が家の周りで子連れで東京に引っ越してくる外国籍一家の友人の数は増えています。(その中で実際に、お子さんが都内のインターナショナルスクールに入れずウェイティングになったケースをこの夏以降二件知っています。どちらのケースも、日本語力を持たない外国籍の家族であり我が家の個人的な知り合いです。)個人レベルですら、「外国からの子どもあり駐在家族の東京流入」を肌で感じているほどです。

インターナショナルスクールがここまで混んでいる理由をさらに挙げるとすれば、国際的なバックグラウンドやルーツを一切持たない日本人のご家庭のお子さんを、義務教育を放棄してインターナショナルスクールに入れたいと望むケースが激増している昨今のトレンドも勢いは変わりません。もしかしてその勢いは増しているのかもしれません。帰国子女や大使館関係者、企業派遣の駐在員の子女ばかりがインターに通っていたのはもう昔の話で、今や"単なるハワイ好き!"程度のご家庭でもどんどんお子さんをインターに入学させる時代なのです。

こうした状況に対し、スクール側の対応も最近すこーし変化があるように思います。徐々に受験プロセスに厚みを持たせるところが出てきました。(もしくは、そのように検討中であるスクールもあると聞いています。)具体的には、旧プロセスでは書類応募者のうち全員を面接やスクリーニングにかけていたものが、新プロセスではまず書類選考でふるいにかけ選別した上で絞った人数を面接やスクリーニングに呼ぶ、というようなことです。スクール側もスタッフというリソースを全(書類)応募者に充てることが理に適ってないと思うような量の応募があるからなのでしょうか。結果として、書類を出したが面接に呼ばれない、そして、最終的にはスクールから「他のOpportunityを検討して下さい。Good Luck!」と、要は「ご縁がありませんでした。」という連絡が入るというような事例も身近に発生したこともあります。全ての人にとって自身が望む道が開けると良いのですが、現実はそうはゆかず。しばらくの間、都心インター入学に関しては難しい状況が続くかもしれません。