日経ビジネスに掲載された「9時10分前を理解できない若手を生んだ日本語軽視のツケ」という記事を読みました。気象予報士であり社会学者である河合薫さんという方がお書きになったものです。「9時10分前」が「8時50分」だと理解できない若者を例に挙げ、日本人の国語力低下を指摘する内容の記事です。興味深いのは、彼女自身子ども時代の数年を外国で過ごした帰国子女であり、その当時のご自身の経験についても触れていることです。帰国子女の親御さんや、バイリンガルにすることを目標に国内インターに通わせて子育てしている私のような親にはピンとくるエピソードも含まれています。
「(日本語の)日常会話には全く困っていなかったが、年齢相応の国語の読解問題の文章は何度読んでも理解できなかった。」というくだりです。インターに通う子どもの学習言語は英語でありながらも、日本語のレベルも年齢相応に育てたいと苦心する親の一人である私は、これを読んでドキッとしました。まさにこう言ったことが我が子に起こったことがあるし、子どもの読書に横で付き添ってフォローしてやらないと「フィーリングは何となくわかっている気になっているが、"言葉に込められた深層構造を理解していない"(当該記事から引用)」という状況にいつでも陥ってしまうでしょう。この現象は親が気づかぬうちに、結構すぐに陥ってしまうので、親は気を抜かずに本人の理解度について気にかけておく必要があると私は思います。また、(これは時代の流れというか、お母さんの世代の違いによるものかもしれないけれど)どんなことに対しても「うけるー。」「まじー。」という浅い反応言葉しか出てこない親御さんが私の周りにも多くいます。会話が続かないのです。常日頃から親が子どもに対してこの種の浅く・短い「返し」しかしていないファミリーも、子どもが"深層構造を理解しない"まま大きくなってしまうリスクが高い気がします。