少し前に神戸新聞に掲載された「教員免許更新制10年 資質の向上、乏しい効果」という記事。体罰やわいせつ行為などで懲戒処分を受ける教師は後を断たず。質の低下も止まらない。教員免許を更新制にしたは良いが効果は乏しい、ということです。それに加え部活動の指導などを含めると教師の仕事の拘束時間は長時間にわたるし、ブラック仕事扱い。悲しい話です。私が子ども頃は田舎だったとはいえ、根からの子ども好きで人間くさい根気と温かみのある先生が多かったのになあ。時代が変わったということでしょうか。いずれにせよ、教師という仕事が昔ほど尊敬されていない職業になってしまったことは何となく悲しいですし、自分が母親になった今我が子の先生を見るときに「あなたも色々たいへんなのよね。頑張ってよね。」みたいなやや同情気味な気持ちになることがあります。
はてさて。インターナショナルスクールの世界でも、教師の資質については親の関心ごとのトップ3には入る重要なトピックです。教師の質は教育の核ですから当たり前です。インターの先生方の質は軒並み低下傾向にあると私は思います。この傾向は底無し沼のようにどんどん進んでゆくと思っています。私はインターに通う児童2人の母親として「この先生に当たってよかったな。」と思える「優秀な先生。良い先生。」に出会った経験は、一度のみです。彼ら2人が出会ったそれ以外の先生たち(担任で)は10人を超えますが、高額の学費を払っているのに残念だったなあ。と思うことばかり。苦笑いしながら申し上げますが、「慣れちゃいました」ははは...。
世界の都市にあるインターナショナルスクールの教師のポジションを転々とする彼らを一言で表すと、「Easy going world traveler」といったところでしょうか。旅慣れた人特有のEasy goingさ、気さくさを持った人々ではありますが、あまり良質のフォーカスはなく、すぐに他の国へ転職して行ってしまう気楽な旅行者という風に私は解釈しています。また、彼らの商売は今、追い風の真っ只中。世界中で(特にアジア、中近東で)空前のインターブームが起きていますから、嫌なことがあればすぐに転職できますし、職にあぶれることはありません。厄介な父兄が多いスクール、マネジメントが上手くなくて雰囲気の悪い職場、などなど、転職したいと思えばすぐに他の国の都市へ飛んで行きます。現在の職場に見切りをつけ転職活動を始めた教師と言うのは、父兄の目から見たらすぐに分かります。目の前にいる自分の担当クラスの生徒たちのことに対し急に気を配らなくなりますし、「え?なんで今?あと1,2週間待てば長い休みがあると言うのに、なぜ今?」という微妙な時期、そしてとても迷惑な時期に休暇をとって他国へ次の仕事の面接へ出かけます。そして、仕事が決まると、次はマンション探し?のために学年末にもう一度休暇をとります。
日本国内のインターの教師には、子ども達のアカデミック領域のDevelopment(例えば英語のライティングやリーディングなど)において、ある程度の長さと強いコミットメントを持って仕事をして欲しいと願っています。今や国内インターは、英語を母国語として話さない両親を持った子どもがワンサカ通っているわけですから尚更のことです。自分の子どもの担任が「Easy going」を転じ「呑気で無責任な」と言い換えたくなるような先生に当たってしまった時は要注意です。我が子が年齢相応に成長できていないときも「あなたのお子さんは、こういう箇所でつまずいでいますよ。学校でもフォローしますから、ご家庭でも手伝って上げてくださいね。」と親切に声をかけてくることはありません。ニッコリ笑顔で「大丈夫。No problem。個人差だから、心配しないで。」と言って国を去ってゆくでしょう。インターゆえに、出来る子と出来ない子の差が信じられないほど広いので、自分が「普通だと思っている感性」を逸脱して出来ないことがあっても、「大丈夫大丈夫。個人差の幅の範囲だから。」と思われて、必要な対策が講じられないまま次の学年へ。と言うことは普通によくあることです。取り返しのつかないような遅れをとっていても、去年の担任は既に他国へ高飛び済みです。だからアカデミックは、1から100まで全て家庭で見てあげる。くらいの心づもりでいることが大切です。